自己紹介

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霧島市, 鹿児島県, Japan
造園施工管理技士、土木施工管理技士、公害防止管理者(大気、水質各1種、 騒音、振動)

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2009年6月30日火曜日

前田農園の「霧島桜」

  突然変異の深山霧島 -「霧島桜」で名称登録済-  
趣味で深山霧島を育てています。実生で突然変異が出ました。桜の花そっくりで、なんとも色気があります。開花は5月です。普通の深山霧島の花の色は赤や赤紫色が主流ですが、「霧島桜」は開花後白色から桜色に数日かかって変化します。 新種「霧島桜=Kirishima-sakura」として、英国王立園芸協会及び日本ツツジ・シャクナゲ協会に名称登録しました。 鹿児島県 霧島市 が 2005年に発足したことを記念して「霧島桜」と命名しました。 
  「霧島桜」は下記ホームページで紹介されています。 「霧島桜」の紹介:日本ツツジ・シャクナゲ協会 クリックでページが開きます。 「霧島桜」は開花後、白色から桜色に変色する不思議な花です。 


2006年4月27日撮影(写真をクリックで拡大)。
左端の畝は実生のミヤマキリシマ、約200本。










 「霧島桜」を増殖中です。1~2年かかりそうです。
  左の写真で蕾、開花直後から落花前の花、落花後の種子などが1本の木で見られます。白からピンクまで、花色の変化が賑やかです。
 


























 




















 英国王立園芸協会の名称登録。










 





 下は2009年5月の深山霧島「霧島桜」です。開花1日目から7日目までの花色の変化をご覧ください。8日目以降もっとピンクが濃くなるのですが、日程上撮影できませんでした。通常、色素の中のアントシアニンという成分で植物の花や葉は赤色系の色が発現します。 花の色は褪せるのが普通ですが、「霧島桜」はピンク色が日ごとに濃くなり、ついには急にしぼんで落花します。

 開花1日目
















開花2日目

















開花3日目

















開花4日目

















開花5日目: この写真のみ夕方の撮影でさえない。
















 

開花6日目      

 
開花7日目
 

前田農園のケラマツツジ

  二枚の畑、1,300㎡に、絶滅危惧種であるケラマツツジ、ハヤトミツバツツジなど 1,000本を育てています。2000年から各品種とも実生と挿木によって増殖に努めており、ケラマツツジは植え付け40年後の庭木育成を目指しています。

第1圃場:1,000㎡/ 2008年8月


 











第2圃場:300㎡/2008年8月


  











2007年の開花状況



  









2009年5月23日の開花状況



  









  ケラマツツジは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種Ⅱ類(No.1275)に指定されている稀少な植物です。
■ 和 名:ケラマツツジ(学名:Rhododendron scabrum G.Don)
■ 科 名:ツツジ科
■ 分 布:奄美大島、沖永良部島、加計呂麻島、沖縄島、渡嘉敷島、座間味島(琉球列島の固有種)
■ 特 徴:高さ1~2mの常緑低木(生育環境によっては7~8mになる)。赤朱色の大きな花を咲かせる。開花時期は3~6月頃。
■ 補足説明: ・ 学名については、属名はラテン語のrhodo(バラ)+dendron(樹)、種小名はscabru=粗い、ざらざらしたの意味。ザラザラした葉を持つバラの樹の意味か。・ 和名の由来は、自生地の慶良間(ケラマ)諸島にちなむ。・ 園芸用の採集やダムの建設による水没等で個体数が減少している。 (以上、沖縄海洋博公園ホームページより一部引用)

  ハヤトミツバツツジは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種ⅠA類(No.209)に指定されており、鹿児島県地方ではイワツツジとも呼ばれています。
■ 和 名:ハヤトミツバツツジ(学名:Rhododendron dilatatum var. satsumense )
■ 科 名:ツツジ科
■ 分 布:鹿児島県姶良地方の溶岩質の岩場を主体に生育していたが、園芸用の採取などで山野ではほぼ絶滅し、民家の庭木や養殖の形態で残っている。
■ 特 徴:高さ1~2mの半落葉低木(生育環境によっては4~5mになる)。照葉、花は紫を帯びたピンク。2月末から3月に開花。
■ 補足説明: ・ 学名については、属名はラテン語のrhodo(バラ)+dendron(樹)、種小名は dilatatum=広い葉の意味。薩摩地方の広い葉を持つバラの樹の意味か。和名の由来は、自生地の隼人地方にちなむ。 (以上、前田説)