自己紹介

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霧島市, 鹿児島県, Japan
造園施工管理技士、土木施工管理技士、公害防止管理者(大気、水質各1種、 騒音、振動)

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2010年7月30日金曜日

イペーとジャカランダ・アクティフォーリア・カハマルカの生育状況

近藤イペーアマレーロ:
 播種後、13ヶ月で約1mに成長。伊豆大島に送った4本と同級生。

 












 和田イペー:
 播種後、8ヶ月。手前がアマレーロ、奥がロッショ。
 いずれも最大60cmまで成長。















和田アマレーロの最も成長したもの、約60cm。

 












 和田ロッショの最も成長したもの(中央)、約60cm。左は佐々木ロッショで播種が1ヶ月早い。














 佐々木ロッショの最も成長したもの。約60cm。
 二股に分かれ、再度二股に分かれ、4本の枝になった。   
 手前の小さなもの2本とその左は、沖縄の「謝花屋」から苗を取り寄せたロッショ。















ジャカランダ゙・アクティフォーリア・カハマルカ:
 播種後約3ヶ月。トレーからこの畑に約60本移植したが、約5本がイナゴに噛み切られ、約25本が梅雨の長雨で根腐れをおこして死滅した。残った約30本は極めて元気。
 梅雨の末期に苦土石灰で酸度を調整した。














 
 最も成長が早いもの。約10cm。












 脅威の生命力:
 ケースの左は、昼間イナゴに噛み切られた幹から先が、夜の雨にうたれて翌朝元気そうだったので、マサカと思ったが「挿し芽」をして2週間経過。活着しそう。
 ケースの右(小さい)は根腐れをおこして完全に萎れたので根を観察するため引き抜いてほうっておいた。夜雨が降った翌朝、頂芽と先端の葉が緑になって起き上がっていた。鋏がなかったので、イナゴ同様、歯で茎を噛み切って「挿し芽」をして約10日経過。活着しそう。 根腐れ等で萎れた場合、早めに茎を切断して挿し芽をすれば活着が期待できる。
 又、茎をイナゴに噛み切られた他の1本は、残った葉の付け根から新芽を出し、快調に生育中。大変な生命力です。
 ペルーの赤道直下で標高2,750m、年間降水量690mmの乾燥地帯 の植物が鹿児島、日本でどう育つか・・・、楽しみです。

2010年7月27日火曜日

パラナ松第2弾播種

ブラジルの和田さんに送って頂いたパラナ松の実を今朝播種しました。7月14日に、ポルトアレグレから発送して頂き、26日に受け取り、すぐに皮を剥いで水に湿しました。 23日に郵便事業㈱川崎港支店の税関検査を受けています。20個ありましたが、1個は腐敗していました。
 27日の朝、2個発根し始めていました。驚きです!

2個が発根し始めています。

  














パラナ松の播種状況。オオゴチョウもパラナ松の隙間に播種しました。

  















これは、第1弾のパラナ松の様子です。畑にも7本生育中です。




2010年7月9日金曜日

ツツジ畑の排水対策

 ケラマツツジの畑(第2圃場、300㎡)が排水不良のため、梅雨の長雨でツツジの根腐れが発生したようです。約半数のツツジの葉色が悪く、元気がなくなりました。
 6日から2日間かけて全長100mの排水溝を約25cm掘り下げました。掘った土の量は約6トンです。使ったスコップの断面積500㎠に溝の長さ100mをかけて、土の比重1.2をかけると簡単に重量が計算できます。
 2日で6トンの土を掘り返す労働は、プロの土木作業者並です。通常、土をスコップで移動する作業について作業者の仕事量を見積もる場合、一人1日当り3トンを目安にします。
 7月12日に70歳になりますが、頭以外はまだ充分現役で使えそうです。
       
     (写真はクリックで二段階拡大します


    左右の田んぼと高低差がほとんどなく、両方から水攻めにあいます。畝の両側に溝を通していましたが、浅くて排水不良でした。今回右側の溝を掘り下げました。
    奥のツツジが茶色がかっています。
    雑草を刈る余裕もなく、溝掘りにかかりました。作業完了後の状態です。








  埋っていた溝が巾25cm、深さ30cmの溝になりました。
  流れている水は、モグラの穴などから畑にしみ込んでいたものです。半日で流れはなくなりました。





  掘り上げた土、2日かけて合計6トン。
 昨夜の豪雨で少し流れた。

2010年7月6日火曜日

パラナ松の播種方法

 パラナ松(Araucaria araucana:アロウカリア・アロウカナ、ブラジル リオグランデ・ド・スル州産)の実生に挑戦しています。2010年5月13日に畑の植床に皮付きのまま約70個を薄く覆土して播種しました(播種前の種子の状態は、当ブログの5月12日の記事参照)。4本がほぼ順調、その他に4本がなんとかなるかなというレベルです。途中で掘り出して皮をはいで植えなおしたものが約20個ありますが、梅雨の長雨の中、全て腐敗しました。失敗です。
 7月4日、梅雨の長雨で土の表面に出ていた、皮付きで発根しないものを全て回収したところ、8個だけ健全そうなものがありました。早速、皮をはいで一晩水に漬けて7月5日に鉢に植えかえました。鉢に植え替えて1日半後に5個発根しました(下記最下段の追加写真)。2ヶ月近く発根しなかった原因は、堅い皮に守られて、適当な湿分が与えられなかったことのようです。

 パラナ松の播種方法について、いろいろ調べたり若干の経験をしましたので、以下に整理します。畑より安全な鉢やトレーに植える場合を前提にします。

 ①パラナ松は裸子植物だが皮をはいで植えたほうがよい。その理由は、皮と胚子の間の空間などへの細菌の侵入を避けやすく、胚子に適当な湿分と酸素を与えやすい播種前に水に浸す。種子は高タンパク質で極めて腐敗しやすいので、半日から1日程度とする。播種後、殺菌消毒すると良い。
 ②植床は通気性、排水性の良い土が良い。松の盆栽に多用される真砂土(マサツチ)などが最適と思われる。
 ③種子は植床の表面に置く。種子をセットしたら消毒し、乾燥と細菌の
  侵入防止のため、ビニールなどで表面を覆う。腐敗しないよう通気に
  注意する。
 ④種子をセットした鉢、トレーは明るい場所に置く(腐敗防止)。適温は
  20℃との情報がある。10℃以下で発根したとの情報もある。直射日光が当る場合は温度の上がりすぎに厳重注意すること。
 ⑤条件が良ければ気温が20℃以上の場合、播種後1~2週間程度で発根する。条件が揃わない場合、種子は2ヶ月程度は健全な場合があるが、大半は腐敗する。又、種子は短命で、落果後なるべく早く植える。ブラジルから日本へ船便で輸送途中、発根してダメになったという話がある。

 写真は全てクリックで2段階拡大します

同級生のタミチャン(奈良県)に種子を一個だけさしあげたもの。極めて順調。一発一中、すごい腕前です!
 5月20日に砂(真砂土)に皮付きで植えた後、掘り出して皮をはぎ、1cmくらい覆土し、ナメクジ対策としてビニールをかけて日当たりのいい軒下で管理。毎日散水した。

 












前田の畑の植床に5月13日に播種したものの代表選手。


 












 7月4日、播種後2ヶ月近く経った皮付きの種子を回収し、皮をはいで健全そうなものを一晩水に漬けて7月5日、鉢に植え替えた。真砂土がなかったので硬質鹿沼土にセット。ダコニール1000で消毒した。サランラップで覆う。
 写真の一番下の種子は、発根先端が腐敗していたのでカッターナイフで切断した。多分ダメかも。















発根開始(7月7日朝、この写真追加):
 種子セット1日半後の7月7日朝、8個中5個が発根し始めた。(左端の1個は最初から発根していた)
 今まで2ヶ月近くの条件がいかに悪かったかが判る。














 7月14日朝の状態(7月14日この写真追加)
8個播種したが、2個は腐敗した。中央の黒い粒は固形油粕。長い梅雨は今日あたりで終りそう。
 












 7月27日朝の状態(7月27日この写真追加)
 

2010年7月1日木曜日

イペーやセイシカたちの成育状況

梅雨明けが近づきました。イペーやセイシカ、奄美セイシカ、ジャカランダ達が極めて順調に「高度成長」しています。写真は二段階に拡大できます

近藤イペーアマレーロです。伊豆大島の富士見観音に4本送ったものの同級生(最も小さい物を残した)です。当年枝が二股に30cm近く伸びて、約80cmになりました。2009年6月、宮崎市の近藤さんが播種。









2009年12月14日に播種した佐々木ロッショ。
二股になり、30cmを越えました。合計4本生育中。













2009年12月14日播種の和田アマレーロの畝です。合計40本生育中。















和田アマレーロの代表選手、約18cm。











和田ロッショの代表選手、約25cm。合計17本生育中。









沖縄の「謝花屋」ロッショ、約15cm。2009年秋の実生。4本生育中。









沖縄の「前田まめ」ロッショ、約6cm。
2010年5月12日、畑に直蒔き。8本生育中。










前田アマレーロ。自宅の親木に付いた一個の鞘を、開く前に取り込み約2週間保存、2010年6月19日畑にその一部を直蒔き。約20本生育中。
最上段の写真の近藤イペーの根元付近にある(最上段の写真を拡大すると見える)。

















沖縄から購入したセイシカです。生産農家が挿木で育てた2年もの(3年目)で、ルーツは西表島です。6本生育中、約40cm。
大変な苦労をして、やっと探し出した「幻の木」で、特別注文品です。新芽が伸びはじめました。基本的に新芽は初夏に1回ですが、ときには数回伸びることもあるそうです。













上のセイシカの枝を6月29日、8本挿木した。
















「鹿児島県民の森」で購入したアマミセイシカ、約13cm。合計30本生育中。 挿木の2年もの(3年目)。今年の伸長はこれで終り。














  
ジャカランダ・カハマルカ、約7cm。2010年5月7日播種。 60本生育中。すべて、爪楊枝3本で支柱。