自己紹介

自分の写真
霧島市, 鹿児島県, Japan
造園施工管理技士、土木施工管理技士、公害防止管理者(大気、水質各1種、 騒音、振動)

山岳関連のホームページも是非ご訪問ください!(下記をクリック)

2017年3月25日土曜日

「池前アルバ」に着蕾

 雨の中を巡回中に「池前アルバ」の1本(樹高3m)の主幹の頂芽部分に3房、側枝先端に5房の着蕾(写真)を確認しました。ほぼ毎日巡回して着蕾の有無を観察してきましたが、ある程度蕾が大きくなった今日、やっと確認できました。房の数はもっと増えるかもしれません。1房が多数の花に展開します。
 この木は2012年11月17日に播種して、常総市に移植するために2016年6月5~11日に24本を根廻しした中の1本です。移植の決断時期が遅く、従って根廻しの時期が遅かったために12本はうまく活着したのですが12本は枯れ下がり、根元を30~50cm残して切断し、全てひこばえで再生しています。
 根廻し(移植)をした年に着蕾するとは強靭な樹勢です。昨年1本が着蕾して零下9.1℃に耐えていますので「池前アルバ」の着蕾は2回目ということになります。昨冬の最低気温は零下5.4℃で耐寒試験になりませんでした。


-

2017年3月18日土曜日

パラナ松を山に移植

 2010年5月に播種したパラナ松を畑で管理していましたが、大きくなりすぎて周囲に迷惑をかけるので、3月13日から2日間かけて山に12本を移植しました。最大樹高3.5mです。パラナ松は移植すると枯れると聞いていますので、枝をすべてカットしました。移植技術の見せどころです。
 植えた場所の標高は160mです。暑さに弱いため、畑での成長はイマイチでしたが、ここの環境で勢いがつくかどうか。
   追記:5月17日の様子、活着。
 
ブラジルの友人池田さんからの情報:
皆様
                      池田です
ブラジルに自生しているアラウカリアの学名は 「 Araucaria angustifolia 」
とアルゼンチン産の 「 Araucaria Argentina 」の二種類だけです。
販売目的でピニオン(種)の採種と木材販売目的で減少したので現在は特別禁止管理で全滅を避けております。
山間高原地帯の自生自然繁殖はグラリアアズル鳥の食料であるピニオンの食べ残りを空中から落下してアラウカリア森が出来たのです。
image1.JPG
 
 
-

2017年3月9日木曜日

今日の韓国岳

 抗癌剤投与3日目の今日も、昨日に続きいつものトレーニングコースを歩きました。雪がちらつきましたが、歩行に影響はありませんでした。
 多分、雪は今日が今冬の最後だろうと思います。

2017年3月5日日曜日

「池前アルバ」誕生

 
 2000年から65種類のイペーを試験栽培してきましたが、耐寒性がダントツで、樹形や花の美しさもすばらしい樹種を1種類確認しました。従来ロットNo.である「JS121117」と呼んでいたものです。一般の方々になじみにくいと考えて、関係者とご相談の上で、本種の通称を「池前アルバ」(Ikemae alba)とすることにしました。
 零下9℃程度が最低気温の霧島市では耐寒性の限界を確認できそうにありませんので北海道の登別市の園芸業者様にお願いして確認試験中です。前田農園での多種試験栽培は継続中で、今後この種を凌駕する樹種が出ることを期待しています。
 「池前アルバ」(Ikemae alba)の出所、来歴
 ①種子の採種者 
   池田久成
 ②種子の採種場所
   ブラジル クリチーバ市 Rua Manoel Correia de Freitas の池田久成氏邸前。
 ③種子の採種時期
   2012年10月末
 ④播種時期
   2012年11月17日
 ⑤播種者
   前田久紀
 ⑥播種場所
   霧島市 前田農園
 ⑦命名期日
   2017年3月4日
 ⑧名前の由来
   T.albaであり、採種者である池田氏と耐寒性が極めて優れていることを日本で確認した前田の名前の一文字づつをとった。樹齢は30~33年、樹高は6m程度。

                



   国内に定着:
     2012年11月17日に播種したものが、3年5ヶ月後に山口県柳井市で9本開花した。

 































Date: 2017/3/4, Sat 17:13
Subject: Re: ご意見を下さい
前田さん 
      有隅です

「JS121117」のような呼び方は、私はそのものずばりが判って好ましいですが、一般の人には取っ付きにくいでしょうね。
(1)ただ気になるのは、出処・来歴をキッチリ峻別しておいて戴きたい、ということです。
(2)それで「JS121117」を「池前アルバ」とするならば、この母樹由来の実生は採種年次が仮に違っても、総て「池前アルバ」とし、これに<-1>を付けて「池前アルバ」-1とする。それは池田さんが別のアルバ個体で、すごい母樹を見付けられたら、<-2>、<-3>といった具合に、区別したいからです。
(3)そしてさらに将来、凄い実生個体が見付かって、クローン化(栄養繁殖系品種化)をしようという段階になったら、例えば「selected」から、「池前アルバ」-1・SLTD(またはST)#1、#2……といった具合にしたら、どうでしょうか。
(4)そしてこの伝で行けば、「池前Rua Teffe」-1、-2、「イタイオポリス・アルバ」、「カサドール・アルバ」、「S ジョアキン・アルバ」なども出てくるのでしょうか。
(5)とにかく大事なのは、それぞれの系統について、キッチリした出処、来歴を細かく明示しておいて戴きたいことです。そして前田さんの「霧島ツツジ日記」に入ったら、その都度更新された、この「イペー系統一覧」に入れるとなると、とても有難いです。
(6)以上、愚見を述べました。他にもっと良い、方法があるかも知れませんので、ご検討ください。

2017年3月3日金曜日

前田農園の2016年冬の最低気温

 昨冬は暖冬のため、最低気温は零下5.4℃でイペーの耐寒試験はできませんでした。着蕾した全ての樹種が開花しそうです。一昨冬の最低気温零下9.1℃でダメイペーは全て淘汰されています。枝先、幹の中間、根元まで枯れ下がって復活したものもあり、これらの見極めが今後必要です。下記のデータは2007年です。
                                   期日     前田農園      牧之原
                               1月15日         -             -2.1
                               1月16日       -2.5          -3.3
                               1月17日       -1.5          -2.9
                               1月23日       -1.1          -1.9
                               1月24日       -3.5          -2.1
                               1月25日       -5.4          -4.7
                               1月31日       -0.7          -2.4
                               2月12日       -0.5          -2.3
                                      (前田農園の零下の日のみを記録)

       一昨冬の零下9.1℃による主な樹種の寒害の調査結果:
     2016年1月25日の零下9.1℃の寒害によるイペーの淘汰: