自己紹介

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霧島市, 鹿児島県, Japan
造園施工管理技士、土木施工管理技士、公害防止管理者(大気、水質各1種、 騒音、振動)

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2018年2月24日土曜日

ポルトアレグレ市のタベブイア・アルバ3種

その①
  ルア ブアルケ デ マセード539番地
  花中花性で2ヵ月間開花する樹種です。
イメージ 1イメージ 5

イメージ 16

   Google earth より




その②風車小屋公園




その③確認中


イタイオポリスとパウマソーラのイペーを播種

  サンパウロの友人から送られたイタイオポリスとパウマソーラで採種したイペーの種子を播種しました。品種は、イタイオポイリスはタベベブイアアルバで、パウマソーラはロッショです。イタオポリスは送付前の種子の写真を拝見したところ、発芽が怪しい感じだったのでわざわざ播種試験をして頂きました。発芽率は悪かったようですが、数パーセントでも発芽すればよいので頑張って送って頂きました。日本ではイペー試験栽培のプロの友人二人に分配して試験栽培をします。



2018年2月21日水曜日

ボルネオのキナバル山のシャクナゲを播種:Rhododendron ericoides & Rhododendron rugosum 

 日本百名山をすべて踏破(登破)した友人がいます。日本百名山の後は昨年から海外登山を始められました。
 ボルネオのキナバル山に先日登られた際に、シャクナゲの種子を2種類入手して届けて頂きました。
 早速、今日播種しました。種子の状態と播種の様子及び2種類のシャクナゲの情報を記録します。




 ①Rhododendron ericoides の種子
 
Rhododendron ericoides の開花の様子
  友人のコメント:ericoidesは葉が全く異なりハイマツ状で、花もラッパ状なのでこれでもシャクナゲの仲間なのかと思った程です。3,500m以上で見られる。

次の写真はキナバル山に登頂した友人が撮影(2018年2月1日)
 


②Rhododendron rugosum の種子
 
Rhododendron rugosum の開花の様子
   友人のコメント:rugosumは標高2,500 - 3,500mで見られましたが、奇妙なことに3,000m以上では花が ericoides の様なラッパ状なのにそれ以下ではラッパ状ではありません。


 以下3枚の写真はキナバル山に登頂した友人が撮影(2018年2月1日)








③播種の様子

2018年2月15日木曜日

福島第一原子力発電所建屋爆発事故に関する反省

 2018年2月11日に、テレビ東京系列で「知られざるガリバー」という番組が放映されました。 下にその動画をご紹介いたします。
 これを機に、福島第一原子力発電所建屋爆発事故に関する、私の長年にわたる思いの丈を述べさせて頂きます。異論、反論、ご感想などをお聞かせいただければ幸甚です。 まずは、動画をご覧ください。  




   動画の内容はテレビ東京系列で2018年2月11日放映された「TRUSCO 知られざるガリバー」より引用。

   私は長年「デンヨー株式会社」様に大変お世話様になりました。現役時代は「工事現場で電気溶接ができれば大変有難い」という感覚でした。

 デンヨー株式会社様のお見事なご発展に敬意を表します。

  2011年3月11日14時46分の地震発生により、3月12日に福島第一原発1号機で、14日には3号機、15日には4号機で爆発が起き、建屋が崩壊した。建屋内部の水素ガスを置換する作業ができなかったためである。設備化されていたベント系統のバルブ操作以外、建屋内部の空気の強制的な置換作業は、方法の議論は行われたが実行されなかったのである。事故後の各種対策にもたついた主因は電源がなかったことである。移動式電源は関東一円、そこらじゅうにあったはずである。例えば松下エコシステムズ㈱製の「高速ジェットファン」などを使って建屋の出入り口などから外気を吹き込めば簡単に水素ガスは建屋外に吹き払えたはずである。出入り口の高速ジェットファンの周囲から室内の水素ガスは室外へ押し出すことができたはずだ。50m前方の空気を吹き払う、ましてや置換することは容易なことである。 移動式発電機や高速ジェットファンなど危機を回避する装置はそろっていたが、危機管理に関する東電㈱の体制と関係者の知識が欠落していたために爆発事故は起きたと考える。回避できた大事故であった。

  地震発生の直後に、福島第二原発の建設に携わった東芝の友人に上記の対処方法を関係者に提案するように連絡したが、それが通ずるような環境ではなかったと思う。
  事故直後の一次対応が落ち着いた後、国会事故調査委員会が設置されたので、この調査委員会に対して、この程度の回避策がなぜ実行できなかったか調査検討してほしいとの申し入れを行ったが、対応して頂いた可能性はあるものの具体的な反応はなかった。

国会事故調の調査報告記者会見:http://kirishiman.blogspot.jp/2012/07/blog-post.html
国会事故調査委員会調査報告書:http://www.mhmjapan.com/content/files/00001736/naiic_honpen2_0.pdf#search=%27%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E5%9B%BD%E4%BC%9A%E4%BA%8B%E6%95%85%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A%E5%A0%B1%E5%91%8A%27

 東電㈱の危機管理体制が、設備建設の前提条件をはじめとして災害時の対応基準などまで根底から間違っていた。事故後「想定外」などという経営者が決して発してはならない言葉が平気で使われていた。事故は起こるべくして起きたのだ。 デンヨー㈱の白鳥社長は、実現が想定できない新技術に挑戦して実現を目指しておられる。経営者の両極端の資質を拝見させて頂いた。
 
 国会事故調査委員会調査報告書より引用:
 下記の記録により、東電㈱は建屋の水素爆発を回避するための方策を思い当たらなかったことは明白である。結果的に、ただ手をこまねいて爆発を看過したのである。「ヘリで重量物を屋根に投下して解放すればよい」などと、全く素人の発言があったことが記録されている。建屋内に水素ガスが充満しているのだから、火花が散れば容易に着火して大爆発する。この一言が全てを代弁している。
 ヘリで運ばれた1台の移動式発電機と1台のファンがあれば各建屋の水素爆発事故は回避されたと思う。極めて重大な事案であるから、東電㈱による確認実験を実施して最善の対処策を策定して頂きたい。残された建屋を使えば極めて簡単に室内空気の吹き払い実験などはできる。すでに実験は実施されているかもしれないが、その場合はデータを公開して頂きたい。












  東京電力に対して質問した回答を頂きました。そのまま転載いたします。質問に対する回答になっておりません。この程度の回答が来るようでは重大事故再発が充分あり得ます。




【東京電力エナジーパートナー(株)】お問い合わせへの回答 (件名なし)
       2018/03/08 (木) 11:43

前田久紀さま

   福島第一原子力発電所の事故により、今なお、発電所周辺地域をはじめとした福
島県のみなさま、広く社会のみなさまに大変なご迷惑とご心配をおかけしており
ますことを、深くお詫び申し上げます。

この度は、事故直後の水素ガスの排除方法につきましてお問い合わせをいただき、
ありがとうございます。以下の通り回答申し上げます。

   質問:事故のあと、私がご提案致しましたような、強力な送風機などによる建屋内の水
素ガスの排除方法に関しましてご検討されたのですか、されなかったのですか。
どちらかをお答えください。


→建屋の水素爆発抑制方策検討に際し、ご提案いただきました送風機等による水
 素ガスの強制排出につきましては、行っておりません。
 その理由として、今にも建屋が水素爆発する恐れのある状況下において、対策
 要員が建屋に近づき、扉の開放、送風機の運搬・起動等の措置を行うことは、
 安全確保の観点から難しいものと考えております。

ご理解いただければ幸いです。

*******************
 東京電力エナジーパートナー株式会社
 お客さま相談室
 電話:050-3066-3033
*******************

2018年2月12日月曜日

2018年2月12日の霧島市の積雪

2018年2月12日の霧島市の積雪:   
    最低気温は零下1℃程度で大したことはありません。イペーの耐寒試験ができません。



第3圃場のイペー
前田農園の今冬の最低気温は零下5℃程度です。
これでは約50種類育てているイペーの耐寒選抜試験ができません。
何とか零下10℃まで気温が下ってほしいです。

2018年2月1日木曜日

日本のパウ・ブラジル

   パウ・ブラジルを育てています。スオウ( Sappan )やサガの木(árvore saga=Adenanthera pavonina、Tara(Caesalpinia spinosa、育てたことがある)など、似たような樹種が数十種類あり、本物のパウ・ブラジル Caesalpinia echinata にたどり着くまでに大変な苦労をしました。
   この一群の樹種には、大変な歴史があります。インドなど東南アジアで発見されて活用されていた樹種よりも優れた特性を持つパウ・ブラジルが、1500年頃ブラジルで発見されたのです。伐採が進み、現在は国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種・レベルEN:(Endangered)に指定されています。バイオリンの分野では「ペルナンブコ」と呼ばれて特別扱いされています。
 十数年前から本場のブラジルから種子を取り寄せて10回以上播種を繰り返し、2本がやっとまともに成長しています(下の2枚の写真参照)。種子の発芽率が極めて悪く、発芽した種子の成長も順調ではありません。短命種子ということは当初から知っており、しかるべく対応しています。
 まず、種子の入手が簡単ではありません。ブラジルの友人などのご厚意に頼ったり致しました。結果的に、サンパウロ州のイビラプエラ公園のものと大浦文雄様宅に育っている親木からの種子が成長しています。種子の検疫を受けることも必須で、その面でも苦労しました。
 樹上で成熟した種子は「パチン」と勢いよくはじけて飛び散ります。ジャングルならいざ知らず、公園などでは鳩などが待ち受けて全部食べてしましいます。種子の落下区域にネットを張って採種することもあります。
 
 育成の参考にさせて頂きたいので、植物園など日本で育っているパウ・ブラジルをご存知でしたら教えてください。とりあえずの調査結果を最下段にご紹介いたします。
 
 増殖技術として、挿し木や取り木の技術に関する情報もこのページの動画でご紹介致します。ただし、ポルトガル語です。
2017年2月1日に31粒を播種、1本のみ成長
播種時の様子:http://kirishiman.blogspot.jp/2017/02/blog-post.html



2015年1月28日45粒を播種、1本のみ成長:
播種時の様子:http://kirishiman.blogspot.jp/2015/01/caesalpinia-echinata.html




20018年1月9日に100粒と1月26日に51粒を播種、それぞれ2本と5本(1本は危うい)が発芽。
2月4日写真を撮影、追加
播種時の様子:http://kirishiman.blogspot.jp/2018/01/3.html
 
1. パウ・ブラジルの水耕栽培:





2. 取り木の方法:
   動画で、カッターナイフ(両刃・モロバ)を使っていますが、接ぎ木などで繊細な作業をする場合は片刃を使うべきです。切断面の片側だけが大事な場合が多いので、大事な側の組織が傷まないように切断すべきです。両刃はクサビみたいなものです。刺身を切る場合も両刃ではなく必ず片刃を使います。クサビを打ち込むと大切な組織がつぶれてしまいます。






3. 参考資料


その1:
 パウ・ブラジルの木材としての一般的な説明:  Daikin's 木材図鑑より引用

ペルナンブーコ(PERNAMBUCO)

主 産 地

 ブラジル東沿岸部のバヒアから南の森林に生息する。

別   名

 ペルナンブーコ、フェルナンブコ、パラウッド、バイアウッド、パウブラジル、ブラジレット、ブラジルアイアンウッド

外   観


 心材は明るい橙色から、深みのある濃色の暗赤色まで豊かに揃っている。濃赤褐色の変化に富んだ大理石模様の杢を持っており、そのなかにところどころピンノットがある。(ピンノット節のなかでも枝が生きている間に幹に取り込まれたものを生き節と言い、組織はつながっている。その小さなものをピンノット(葉節)と呼ぶ)木理が通直なことで選択される場合が多いが、しばしば交差している。肌目は凝縮されており、精で滑らかで均一である。天然の光沢がある。

主要特性


 非常に重厚な木材で、劣化をさけるために乾燥は時間をかけて行う必要があるが、乾燥後は非常に安定している。あらゆる基準で高い強度を誇るが、蒸し曲げには適さない。加工は時に困難で、刃先を鈍磨させる性質が強いため、つねに刃先は鋭く研磨しておく必要がある。
 しかし切削仕上がりは良い。釘打ちには下穴が必要であるが、ネジの着性は良い。耐久性は非常に高く、接着性も良い。非常に滑らかで光沢のある輝度の高い表面仕上げを得ることができ、またしばしばヘビのような波紋杢があらわれているものもある。虫や真菌の害に対しては、耐性がある。

用   途


 染料を採るための木材として広く世界中に知られているが、その比重、柔軟性、強度、弾性のため、バイオリンの弓の材料として最適と賞讃されている。また装飾品用ろくろ細工や、ピストル、ライフルの銃床の材料としても人気が高い。

備   考

   



総 称 名

 ブラジルウッド

学   名

 Caesalpinia echinata

産   地

 ブラジル

科   目

 マメ科

比   重

 気乾比重 1.201.28

 広葉樹

 
この分布図はIUCNのHPより前田が引用
 
参考資料:世界木材図鑑(産調出版)
       木材活用ハンドブック(産調出版)
       熱帯の有用樹種(大日本山林会)


その2.
 パウ・ブラジル全般に関しましては、下記をご参照ください:


その3.
 日本に育つパウ・ブラジル(Caesalpinia echinata)
 パウ・ブラジルが前田農園以外に日本のどこで育っているかを知りたくて、小石川植物園様や新宿御苑様、牧野富太郎記念植物園様など、日本の主な植物園様にお訊ねしましたが、下記の二ヶ所以外にはありませんでした。浦添市観光協会様などにも確認しましたが、沖縄にも無いようです。
 前田農園以外には下記の二ヶ所に育っていることを確認できました。
 日本国内の温室などで生育してる情報がございましたら、教えて下さい。

 ①高崎市染料植物園
 ②はままつフラワーパーク(鉢植、調子が悪く、開花したことがない)
   http://www.e-flowerpark.com/enjoy/2016/05/post-179.html












その4
   ブラジルにおけるパウブラジルの分布(BUNKYO GAKKI様ののHPより引用)
前田註:Pernambucoとは、パウブラジルの別名です。






その5


 以下は「Escola Ambiental de Lajedo - PE 」より引用:
  5月3日はブラジルの「パウブラジルの国の日」です。


      03 de maio Dia Nacional do Pau-brasil

No dia 3 de maio comemora-se o Dia Nacional do Pau-brasil, a árvore que deu origem ao nome do nosso país. Com o nome científico de Caesalpinia echinata, o Pau-Brasil também é chamado de arabutã, ibirapitanga, pau-de-pernambuco, pau-de-tinta, pau-pernambuco, entre outros,  foi declarada árvore nacional, no dia 07 de dezembro de 1978

A presença de pau-brasil na Mata Atlântica era muito grande até o século XVI. Porém, com a chegada dos portugueses ao Brasil teve inicio a extração predatória do pau-brasil. Os portugueses extraíam a madeira para vender no mercado europeu. A madeira era transformada em móveis, enquanto o extrato era usado na produção de corante vermelho.

Uma das características mais importantes do pau-brasil é a madeira pesada com a presença interna de um extrato que gera uma espécie de tinta vermelha. Por ser de alta qualidade, a madeira desta árvore é muito usada na fabricação de instrumentos musicais como, por exemplo, violinos, harpas e violas.

A árvore alcança entre 10 e 40 metros de altura e possui tronco reto, com casca cor cinza-escuro, coberta de acúleos, especialmente nos ramos mais jovens.

As flores possuem pétalas amarelo-ouro e uma menor vermelha, muito aromáticas e de beleza ornamental. Sua floração ocorre do final do mês de setembro até meados de outubro. Entre os meses de novembro e janeiro ocorre a maturação dos frutos.

Os frutos são vagens cobertas por longos e afiados espinhos, que devem protegê-los de pássaros indesejáveis, pois estes comeriam os frutos. Contém de uma a cinco sementes discoides, de cor marrom. A torção do legume, ao liberar as sementes, ajuda a aumentar a distância da dispersão.




O pau-brasil ocorre na Mata Atlântica, a partir do extremo nordeste do Brasil até o Rio de Janeiro, ou seja, nos estados do Rio Grande do Norte, Paraíba, Pernambuco, Alagoas, Sergipe, Bahia, Espírito Santo e Rio de Janeiro. Encontra-se na lista do Instituto Brasileiro do Meio Ambiente e dos Recursos Naturais Renováveis de espécies ameaçadas de extinção na categoria "vulnerável" e na da União Internacional para a Conservação da Natureza e dos Recursos Naturais na categoria "em perigo".



Texto e imagens: http://www.infoescola.com/historia/exploracao-do-pau-brasil/

http://www.suapesquisa.com/o_que_e/pau-brasil.htm


PREFEITURA MUNICIPAL DE LAJEDO - PE
SECRETARIA MUNICIPAL DE EDUCAÇÃO




 
その6
   ブラジルにおけるパウブラジルの歴史
A exploração e a quase extinção do Pau-Brasil」より引用