2009年に宮崎市の近藤さんが播種された苗を頂き、畑で育てて直径4cmくらいまで成長していましたが、2012年の零下7℃の寒波で根元まで枯れ下がり、切断してひこ栄えの1本を伸ばして3年で再生させたものです。昨冬の零下5.3℃では花蕾が全く傷まず、みごとに開花しました。気候に慣れてかなり耐寒性が向上したようです。
現在、これらの経験を生かしながらブラジル並びに日本の仲間の協力を得て、30種類以上のイペーを試験植栽して耐寒性や樹形、花の美しさなど、優良品種の国内への展開を目指して選抜改良を試行しています。
写真はクリックで2段階拡大します。
上の木の親木・満開を過ぎている(宮崎市、持ち主の近藤さん・左とブラジルの和田さん:2010年4月)
鋸で切断したあとが正面にわずかに見えますが、今年中に巻き込まれて見えなくなるでしょう。ひこ栄えを1本伸ばしてここまで回復しました。植え付け完了の状態です。梅雨の最中なので、この程度根が出るくらいでよい。根廻り約30cm。
写真を2回クリックしてください。
第1段の蕾です。通常なら第3段まで蕾が増えますが、今年は移植のショックで1段のみかもしれません。
是非2段階クリックしてください。次の新芽が覗いています。
前田農園のイペーに関する現在までの取り組み:
①約6年前からイペーの耐寒性、樹形、花の美しさなど、国内の展開に向けた品種選抜を進めてきた。将来品種改良も考えている。
②その結果、現状では零下5.3℃(2015年2月9日)程度に耐えて開花するアマレーロを確認したが、この種類も零下7℃(2012年2月3日)では
枯れ下がりは皆無だが、花蕾が傷んで開花しなかったことを確認している。
③現在までに、耐寒性を期待して試験中の2年生の約7種類を含めると、零下5.3℃では枯れ下がりが皆無の種類を8種程度確認している。②の種類を除けば花蕾が零下何度まで耐えるかは未確認である。零下5.3℃以下に充分耐えると考えている。
④昨冬播種した新種(サンジョアキン、カンポスドジョルドン)はさらに耐寒性が期待できると思っている。今年中に樹高1mくらいに伸びる見込み。
⑤零下9℃をクリアーして開花した種類をサンジョアキン市で確認した。今年の秋(冬)に種子を入手すべく、努力している。ヒョットしたら④のサンジョアキンと同種かもしれない。
樹木寸法の測定方法
測定方法は、図示のとおりです。
根廻りの測定では、巻尺で地際を測定。
胸高直径の測定では、地上1.20mの位置で輪尺をもって測定します。(傾斜地の場合は、山側の地際から1.20mの位置で測定とします。)
樹高の測定では、地際より梢頭[こずえの先]までの全長を測定。(傾斜地では山側の地際から測定します。)
枝張りの測定では、樹冠幅[樹木の枝や葉が茂っている部位]の平均を測定。
根廻りの測定では、巻尺で地際を測定。
胸高直径の測定では、地上1.20mの位置で輪尺をもって測定します。(傾斜地の場合は、山側の地際から1.20mの位置で測定とします。)
樹高の測定では、地際より梢頭[こずえの先]までの全長を測定。(傾斜地では山側の地際から測定します。)
枝張りの測定では、樹冠幅[樹木の枝や葉が茂っている部位]の平均を測定。
大和不動産鑑定株式会社 HPより引用
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