比較対象期間中の零下3℃以下の出現回数は、府中市の3回に対して霧島市(前田農園)が2回、最低気温は府中市の零下5.0℃に対して霧島市(前田農園)が零下5.3℃であった。鎌倉市(小出宅)は零下2℃以下の出現はなく、最低気温が零下1.5℃と、前記の二都市に比べてかなり温暖であった。
グラフ-① グラフはクリックすると鮮明になります。
霧島市 府中市 鎌倉市
最低記録温度(℃) -5.3 -5.0 -1.5
最低気温平均(℃) 2.1 1.2 2.4
0℃以下の日数 10 18 7
-1℃以下の日数 9 14 1
-2℃以下の日数 3 7 0
-3℃以下の日数 2 3 0
府中市(標高59m)と霧島市牧之原(標高387m)、溝辺(標高272m)の観測点の16年間の最低気温の記録を表-②に示した。植物に与える気温差の影響を予測するには詳細な検討を要するが、概括的に判断して両地域の最低気温の差が植物の生育に与える差はさほど大きくはないと思われる。
残念ながら前田農園の最低気温の記録としては2012年2月3日の零下7℃と2015年2月8日(暦日は9日)の零下5.3℃のみである。
-3℃以下の日数 2 3 0
府中市(標高59m)と霧島市牧之原(標高387m)、溝辺(標高272m)の観測点の16年間の最低気温の記録を表-②に示した。植物に与える気温差の影響を予測するには詳細な検討を要するが、概括的に判断して両地域の最低気温の差が植物の生育に与える差はさほど大きくはないと思われる。
残念ながら前田農園の最低気温の記録としては2012年2月3日の零下7℃と2015年2月8日(暦日は9日)の零下5.3℃のみである。
表-① グラフの データ表(℃) 表‐②
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以下、霧島市牧之原観測所と溝辺観測所のデータを追加したもので、参考まで掲載する。当然であるが、霧島市の3ヶ所は同様の傾向を示している。実は前田農園のデータに異常とも思える高温を示す4日があり、近辺の他地点を確認する意味で牧の原と溝辺のデータを組み込んだ。これらの4日とは1月28日、2月15、21、25日であり、牧の原でそれぞれ4.5mm、0.5mm、3.5mm、31.5mmの降水があった。霧島山系から流れ下る寒気を南風が吹き払い、暖気に覆われたのであろう。これら4日の異常高温が前後の日の平均値だったと仮定して試算すると、0.6℃程度平均温度が下がり、溝辺は府中より低くなり牧の原と前田農園は府中の平均値に近づく。前田農園は標高8m、鹿児島湾から北へ2Km離れた低地で、冷気の通り道になっている。
植物の耐寒性を決定づけるのは平均気温より最低気温の影響がはるかに大きいと考える。
グラフ-② グラフはクリックすると鮮明になります。
表-③ データ表
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