2000年から65種類のイペーを試験栽培してきましたが、耐寒性がダントツで、樹形や花の美しさもすばらしい樹種を1種類確認しました。従来ロットNo.である「JS121117」と呼んでいたものです。一般の方々になじみにくいと考えて、関係者とご相談の上で、本種の通称を「池前アルバ」(Ikemae alba)とすることにしました。
零下9℃程度が最低気温の霧島市では耐寒性の限界を確認できそうにありませんので北海道の登別市の園芸業者様にお願いして確認試験中です。前田農園での多種試験栽培は継続中で、今後この種を凌駕する樹種が出ることを期待しています。
「池前アルバ」(Ikemae alba)の出所、来歴
①種子の採種者
池田久成
②種子の採種場所
ブラジル クリチーバ市 Rua Manoel Correia de Freitas の池田久成氏邸前。
③種子の採種時期
2012年10月末
④播種時期
2012年11月17日
⑤播種者
前田久紀
⑥播種場所
霧島市 前田農園
⑦命名期日
2017年3月4日
⑧名前の由来
T.albaであり、採種者である池田氏と耐寒性が極めて優れていることを日本で確認した前田の名前の一文字づつをとった。樹齢は30~33年、樹高は6m程度。
国内に定着:
前田さん
有隅です
「JS121117」のような呼び方は、私はそのものずばりが判って好ましいですが、一般の人には取っ付きにくいでしょうね。
(1)ただ気になるのは、出処・来歴をキッチリ峻別しておいて戴きたい、ということです。
(2)それで「JS121117」を「池前アルバ」とするならば、この母樹由来の実生は採種年次が仮に違っても、総て「池前アルバ」とし、これに<-1>を付けて「池前アルバ」-1とする。それは池田さんが別のアルバ個体で、すごい母樹を見付けられたら、<-2>、<-3>といった具合に、区別したいからです。
(3)そしてさらに将来、凄い実生個体が見付かって、クローン化(栄養繁殖系品種化)をしようという段階になったら、例えば「selected」から、「池前アルバ」-1・SLTD(またはST)#1、#2……といった具合にしたら、どうでしょうか。
(4)そしてこの伝で行けば、「池前Rua Teffe」-1、-2、「イタイオポリス・アルバ」、「カサドール・アルバ」、「S ジョアキン・アルバ」なども出てくるのでしょうか。
(5)とにかく大事なのは、それぞれの系統について、キッチリした出処、来歴を細かく明示しておいて戴きたいことです。そして前田さんの「霧島ツツジ日記」に入ったら、その都度更新された、この「イペー系統一覧」に入れるとなると、とても有難いです。
(6)以上、愚見を述べました。他にもっと良い、方法があるかも知れませんので、ご検討ください。
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