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霧島市, 鹿児島県, Japan
造園施工管理技士、土木施工管理技士、公害防止管理者(大気、水質各1種、 騒音、振動)

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2014年9月11日木曜日

鹿児島県産廃最終処分場を霧島市国分川内地区に設置する計画への反対運動の記録


1. 2003年10月3日:国分市議会が、国分商工会議所が提出した 「国分市への公共関与の産業廃棄物管理型最終処分場誘致陳情書」を20対3で採択。
2. 2004年2月13日:「産廃最終処分場を勉強する会」(5名)を設立と同時に「低地立地方式」を骨子とする「産業廃棄物管理型最終処分場の建設用地選定に関する建白書」を鶴丸国分市長に提出し、その写しを須賀鹿児島県知事、県議会議長、県議会関係議員、国分市議会全議員、市内全公民館長、川内地区全戸(197戸)に送配布。
3. 2005年1月31日:鶴丸市長が「川内地区が候補地」と報道陣に突然発表。
4. 2005年2月:国分市で「産廃処分場反対市民の会」(15名)が立ち上がる。
5. 2005年2月・3月・10月:「しののめ新聞」1号・2号・3号を発行、国分市約23,000戸(市民数約5万5千人)に3回に亘り配布。川内地区の有志及び芦原の「よかにせ会」が大活躍。このころ、川内地区全体の勉強会や大学教授の講演会、連日の街宣車による街宣活動等を実施。
6. 2005年2月28日:鶴丸市長、市議会議長に反対署名簿1,574人分を提出。このころ、川内公民館、水利組合、用水組合、漁業組合、地下水利用者などが鶴丸市長と市議会に反対陳情書提出。 
7. 2005年3月8日:市議会傍聴のあと、議会開催中の国分市役所周りをデモ行進(約60人)。
8. 2005年4月1日:川内地区自治公民館館長交代。同時に「産廃対策委員会」を設置。
9. 2005年6月14日:鶴丸市長、市議会議長に反対陳情の署名簿12,557人分提出。川内地区自治公民館197戸で約70チームを編成し、4月11日~5月22日の42日間で、国分市約23,000戸全てを1~3回訪問させて頂いた。国分市全域を420地区に分割してローラー作戦を展開した。
10. 2005年11月27日:一市六町の合併で誕生した霧島市の初代市長選挙で、川内地区候補地反対を公約した前田終止氏が鶴丸元国分市長を破り当選。
11. 2006年1月10日:前田霧島市長が「川内地区候補地白紙撤回」を表明。
12. 2008年5月8日:伊藤鹿児島県知事が薩摩川内市川永野地区を産廃最終処分場候補地と発表。同時に次の候補地は、串木野市羽島、蒲生町西浦、肝属町岸良で蒲生町西浦が最有力と発表。

後記:当事件は、鹿児島県や国分市の関係者の無知が原因で、「わずか197戸の小さな集落を突然襲った大きな人災」であった。私たちの運動は、鹿児島県に初めて設置される産廃管理型最終処分場のあるべき姿を県や市に提言することを主眼とし、危険性の高い国分川内地区への設置に単に反対するものではなかった。極めて不十分ではあるが、鹿児島県が抱えるこの大きな問題が少しは認識され前進した。近い将来、川内原発も寿命で廃炉となる。解体で発生する放射能を帯びた大量の産廃(年間0.01ミリシーベルト以下は普通の産廃として扱われる)はどこに最終処分されるのだろうか。環境対策は、経済優先の考えの元で制定された法律を守ればいいというものではない。鹿鹿児島県は2011年3月25日、薩摩川内市への最終処分場設置を許可した。湧水が多い山間部の岩場の処分場は、未来永劫浸水と有害成分の流出事故を防げるだろうか。 
                                                                         2011年3月31日
                  文責:霧島市国分川内地区自治公民館 産廃対策委員会 前田久紀          




  以下は、国分川内地区公民館の住民運動初期に開催した臨時総会の決議文です。住民運動への反対者が全く出ず、197戸が団結して強烈な運動を展開しました。


   川内字牛堀地区を候補地とした産業廃棄物最終
   処分場 適地選定および設置に反対する決議


 平成17年1月21日、国分市産業廃棄物最終処分場適地選考委員会は、候補地五か所を発表した。川内字牛堀地区がその一つである。
    当該地は、当川内地区内の上流の山間部に位置し、昔、東雲(しののめ)の坂と呼ばれ、なだらかな丘がいくつか重なり、三本松と呼ばれた頂上では、毎年小学校の春の遠足が行われ、集落の人たちが、わらびやタラの芽を採り、又、秋には栗拾いにと出かけた場所である。現在は、市有地となり、無残に切り崩され、昔日の面影はない。市は子供たちの夢を取り戻すべく、元の自然へ返すことこそが、そのもっとも大切な役目である。
    近くには、水源が二か所もあり、さらに下流には豊かな水田地帯が広がっている。又、当該地区は多量の浸出水があるうえに、崩落しやすい地盤である。平成5年の八・六水害では、大きな崩落が発生している。
このような場所へ、産業廃棄物処分場を設置すれば、水源汚染は言うに及ばず、地下水汚染などによる農地、川や海(鹿児島湾)の汚染による漁業、住民の生活環境保全へ、極めて重大な影響が懸念される。この環境破壊と地域住民の健康生命への重大な影響を永久的に及ぼすことが予測される。
    よって、川内地区公民館は、本日臨時総会を開き、自然豊かな田園村落地であるこの川内地区を守り、末代まで遺すために、ここに全員一致で「川内字牛堀地区を候補地とした産業廃棄物最終処分場適地選定及び設置」に強く反対し、反対活動を強化していくことを決議する。
平成17年1月30日    
                                                     国分市川内地区公民館住民一同





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