2014年9月16日火曜日

ジャカランダ・クスピディフォリア(J.cuspidifolia)を播種

 
 
 ジャカランダ・クスピディフォリアの種子をカリフォルニアの種子通販店から入手して播種しました。花色のダークパープルが何とも魅力的です。注文から11日で到着、種子の代金は2ドルで送料は8ドルでした。15粒以上の約束で25粒ありました。種子の袋に耐寒性は零下5.6~零下6.7℃と書いてあります。
  稚樹開花で分枝も多そうなので、盆栽にもトライしてみようかと思っています。
 
 
種子通販店のモデル写真
 
 
 
 種子が入っていた袋
 
 
 
種子が入った封書に張り付けられた表書き・総額10ドルです。 
 
 
参考資料-1
   下の写真4枚と説明文は、ブログ「small garden ジャカランダについての考察(KENさんから)2008/07/19(Sat)」より引用  
 



<クスピディフォリア(J.cuspidifolia)における稚樹開花>

この「種」はアルゼンティンから、ボリビアとパラグアイを抜け、ブラジルに亘って分布します。初めて出会ったのは、ボリビアとの国境に近いサルタ州、Oran近くの自生地でした。樹高は810mで、ミモシより一回り小さいとされています。
 
播種後、1年弱で開花

9911月中旬(アルゼンティンの11月は日本の5月に相当)播種で翌年の10月末には開花を始めました。丸1年に満たぬ開花だったのです。その最小個体は、前年枝(茎)の長さが17cm、また実生35個体中で開花したのは25個体、実に71.4 %の開花株率で、ミモシ(最高で12.1%)とは雲泥の相違がありました。

ただ播種が遅れ、生育が進んでいないと開花はやはり無理です。上とは5旬遅れて20001月上旬に播種したものもあったのですが、同年10月からの開花株率は0%でした。しかしその多くが花芽分化だけはしていました。つまり樹体が小さく力がなかったので、幼い花芽(幼花穂)を発達・開花させるだけの余力がなかったのです。その最小個体は、新旧合わせた総茎長が僅か14 cmというサイズでした。クスピはこの小さいサイズで、花芽分化が可能なのです。

いずれにしてもクスピは、播種1年内外で茎長が2030 cmに達していると、その大多数が開花するようになります。並みのミモシでは開花まで10年といわれていますが、あの強力な伸長力を持つミモシの10年間がどんなものか……   皆さんの背丈を遥かに超えた、どでかいサイズになっているはずです。それがクスピでは2030cmもあったらすむのです。大変な違いではありませんか。
 
   
その発育の経過を見ると、発芽した当初は、当然ながら1本立ちとなります。しかし翌春は、頂端から基部まで多くの腋芽がいっせいに伸びだして分枝し、中には双葉(子葉)の腋芽からの新梢に花穂が分化した個体もありました。上の写真は、旧葉(前年葉)が数枚残っていますが(古い茎は黄色っぽい色の部分です)、茎頂部より短い有葉の担花枝が何本も出て(族生して)開花し、下位からも新梢が何本も伸び出しています。前回のミモシフォリアの開花の姿と、ずいぶん違った姿にご注目ください。


このように本種は頂芽優勢性が脆弱でよく分枝し、花芽もできやすいのですが、幼苗時は力がないのでこれらの花穂、特に下位の新梢の花穂は発育途上で退化し、開花に至らないのが大半でした。また双葉の腋芽から萌出した新梢に花芽分化した個体が見られたことは、本種が木本でありながら、草本植物並みの(草花と同等の)稀有な性質を併せ持つことを示していました。
生長すると810mにも達する樹木からは、これは想像もつかない現象でした。

ただ残念ながら本種の耐寒性は、ミモシより遥かに劣るように観察されました。INTAの研究者たちはその後、ミモシ×クスピの種間雑種の獲得に成功していますが、さて、ミモシの血が入って耐寒性がどこまで改善されたでしょうか……  この耐寒性の解決こそが、本種の将来を決める最大の問題点のように私には思えます。



なお、その後再訪した自生地は皆伐が行われていました。その伐採地の切り株からクスピは、上の写真のように強力な伸長をしていました。草花としての性質を持ちながらも、ここではやはり樹木としての本性が露呈されていました。

参考資料-2


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池田さん
このジャカランダはJacaranda mimosifolia JMでしょうか。橋本梧郎先生の本では花期が10月~12月とあります。
写真を見ると花期が8月~9月のJacaranda cuspidifolia JC或いはJacaranda brasilianaJBなのではと推測いたします。
私の経験から、花弁と子房が、がくから切り離されて落ちるとJM 花弁と子房にがくと花柄(たく)がついたままドサッと落ちるとJC 或いはJB?
観察されたら浅学の私にご教授下さい。
松村


参考資料-3
松村さん 池田さん
           有隅です
 
横からお邪魔を致します。松村さんの「JM vs JC/JB」の見分け方、流石に現地で、現物を精査しながら、その違いを喝破しておられるのに、感服しています。
さて、クリチーバで今回のジャカランダがどんな実態なのか、興味津々です。池田さんには、よろしくご検討のほどお願い致します。
 
日本では花の咲いたJ.cuspidifoliaやJ.brasilianaを身近に観察する機会が全くありませんので、JMとの違いを確言できませんが、橋本梧郎先生のジャカランダに関する検索表では、「JM vs JC/JB」の違い(見分け方)が、萼(ガク)の長さと形にあることになっています。具体的には;
(1)ガクの頂端に切れこみがあって(分裂していて)、ガク全体が長いもの
  ・長さが4~5mmと長いもの……JC
(  ・長さが1.5~2mmとやや短いもの……JB
これに対して (2)ガクには切れこみがなく、長さも1mmと短い……JM
 
以上がJC、JB、JMの3つを分ける分類学上の指標になっています。現物に当ってご覧になり、はたしてどれが該当するかお調べを願います。ただ実際に仕分けをしようとする場合、何れともつかぬ中間型があったりで、釈然としないことが間々ありますが…… その時は「A」と「B」の中間型とでもしていただければ、結構です。
どんな結論になりますか、興味深いです。



参考資料-4
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池田さん 松村さん
           有隅です
 
先日来、ジャカランダのガクの形態で、J.mimosifoliaに対してJ.cuspidifoliaとJ.brasilianaの2つはガクが大きく、かつ切れ込みがあって列片になっているとの、橋本先生の検索表を紹介しましたが、INに丁度手頃の写真がありましたので、添付してみました。
 
J.cuspidifoliaの花穂の接写です。花筒(花蕾も)の基部をご覧になったら、切れ込みのあるガクの列片がご覧になれます。今回採種をされています原木の実態と比べてみて下さい。宜しくお願いします。
 

 

 

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