実生のミヤマキリシマを11月5日に畑から鉢上げしたもの5鉢の苔着けを26日に完了しました。盆栽町の九霞園様からお送り頂いたスナゴケを加工して張り付けました。スナゴケを乾燥、1.5mm以下に微粉砕したものを鉢の表面に薄く敷き詰め、その上に生のスナゴケを微粉砕して散布して薄く張り付けました。2日できれいな緑になりました。
猛烈な針金かけをご覧ください。一鉢20時間以上かかっています。一気にはできず、日をおいて数十回手をかけます。一枝変化させると、当然ながら全体のバランスが崩れます。それを修正するため、関連する枝を変化させます。完璧を期すためには無限の努力が必要になります。目指した姿と、どこで妥協するかが管理者のウデということになりそうです。
来春の「花かごしま2011」への展示が決まった7月から急いで盆栽に仕上げているものです。鉢も九霧園様からのものです。(クリックで画像鮮明に拡大)
樹幅55×38cm、樹高18cm。
樹幅60×40cm、樹高33cm。
11月26日に張り付けたスナゴケ(上の写真の鉢の表面)。
切り刻んだコケの破片もそれぞれ美しい。
コケは、4億年前に植物の仲間では一番目に海から地上に
這い上がった植物で、強烈で不思議な生命力を持っている。