自己紹介

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霧島市, 鹿児島県, Japan
造園施工管理技士、土木施工管理技士、公害防止管理者(大気、水質各1種、 騒音、振動)

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2015年1月28日水曜日

パウ・ブラジル(Caesalpinia echinata)の種子到着と播種

 
 2015年1月28日、サンパウロから待望のパウブラジルの種子が到着しました。発送から40日かかりました。大浦農場の貴重な種子をサンパウロの友人を通じて譲って頂きました。ブラジル国内でも絶滅危惧種に指定されており、大変な貴重品です。八方手を尽くし、ここに辿りつくまで、いろいろな試行錯誤があり、約5年かかりました。昨年も当農場の種子を5粒播種しましたが、発芽に失敗しています。今年は45粒を播種しました。
 
 
2011年:大浦農場のパウブラジルの鑑定書


 
2014年12月:大浦農場の種子の採集状況・一粒を大事にする。
 
2014年12月:採集した種子(送付前)


種子到着の様子(1月28日)


播種の様子(1月28日10時)
 
 
保温状況・20~30℃で管理
 
 
播種30時間後(1月29日16時)
種子が膨れてきた



 
畑のビニールハウス内にも、二粒づつ2ヶ所に播種・これで合計45粒
寒い夜は桐灰カイロで保温する。最近のカイロは振らなくても発熱する。


 
パウブラジルを播種した日に、盆栽の梅が開花



2月9日(播種後12日め)写真撮影追加
播種した種子が腐敗して下の写真の分が全てになった。      
①と②:大小の差があるが、生育中。
③:双葉の一枚と生長点を虫に食われてダメ(①と②と同時に発芽成長)。
④と⑤、⑥:播種後8日で発芽しないので、腐敗しなかった約10個を               掘り出して水洗、皮を剥いで植え直したら発芽した。
⑦双葉の付け根まで根が腐敗した。双葉が見えるので根を洗い去って埋        めた。                                       

 
 
2月13日(播種後16日め)写真撮影追加
上記⑦の双葉の一枚がはずれて、双葉の片側に新芽がくっついていたので、
そのまま挿し芽した。芽が伸び始めたので根が出たのかもしれない。
 
2月16日(播種後19日目)写真追加(以下3枚)
 
上記③が新芽を出した。虫に食われて諦めていたが、
かじられた幹の頂点から新芽が出てきた。黒い部分がかじられた跡
 
 パウブラジルの周囲にある苗はカンポス ド ジョルドンのイペー
 
 
2014年12月:大浦農場での播種の様子・大浦文雄さん(90歳)
採種した種子は全て大事に育てる。2,000粒播種して1,500粒が発芽したとのこと。
 
 
 
2014年12月
 
 
 2011年:開花の様子。毎年開花結実するわけではない。


2011年

大浦農場はスザノ市(標高810m)にある


 ジアデマ市の友人からも種子を10粒送付して頂きましたが、発芽に失敗しました。失敗の原因は不明です。
 



パウブラジルに関連した記録:是非お立ち寄りください
http://kirishiman.blogspot.jp/2013/09/caesalpinia-echinata.html


  パウブラジルの挿し木に関する文献:
  サンパウロの松村滋樹さんから紹介して頂きました。
  
 播種(種子)での増殖が難しいブラジルボクを挿し木で増やす北東伯のアラゴアス連邦大学の論文を探しました。
原文を添付しますが要約すると:
1葉か2葉残した12センチの挿し穂根元に3-インド-ル酪酸(IBA) 或いは 1-ナフタレン酢酸(NAA)の粉末2500mgを1リットルの水に溶かした液を散布する。
砂床に挿し、噴霧しながら90-95%の湿度に保つ。120日経過しても70%の挿し穂は枯れず、16%で発根が見られた。
ブラジルでは一般にはIBAは購入出来ませんが、種屋さんなどでEnraizador(発根剤)が数種類市販されています。

Rooting cuttings of Pau-Brasil (Caesalpinia echinata Lam.) treated with indole butyric acid and naphthalene acetic acid

  • Autor(es):

    Endres, Laurício (Universidade Federal de Alagoas. Instituto de Ciências Biológicas e da Saúde. Centro de Ciências Agrárias);

    Marroquim, Paula Maria Guimarães (Universidade Federal de Alagoas. Instituto de Ciências Biológicas e da Saúde);

    Santos, Claudiana Moura dos (Universidade Federal de Alagoas. Instituto de Ciências Biológicas e da Saúde);

    Souza, Neirevane Nunes Ferreira de (Universidade Federal de Alagoas. Instituto de Ciências Biológicas e da Saúde).

  • Fonte:

    Ciência Rural; volume 37, número 3, páginas 886-889. Junho 2007.

  • Assuntos:

    vegetative propagation;

    auxin;

    Caesalpiniaceae.

  • Resumo:The 'pau-brasil' tree (Caesalpinia echinata Lam.) have a high cultural value in Brazil and its seed propagation is very difficult because of its rapid losses of germination potential. Cuttings propagation has been considered as alternative method to propagate forest species that seed propagation is poor. The objectives of this study were to determine the effects of indole-3-butyric acid (IBA) and naphthalene acetic (NAA) acid on the adventitious root formation on stem cuttings of "pau-brasil". Cuttings with around 12cm length, with two pars of leaves, received a basal treatment of 0; 6,25; 12,50; 25 and 50mM IBA and NAA as solution form or 0, 1,250, 2,500, 5,000, 10,000mg Kg-1 as powder form. All cuttings were planted in cell trays containing sand and placed under greenhouse mist (90-95% relative humidity). After 120 days, cuttings were assessed for survival, foliar retention, callus formation and roots formation. There were high survival rate (up to 70%) of the cuttings. Callus formation was not correlated to auxin concentration. The utilization of liquid 25mM of IBA and NAA promoted the highest percentage of root formation, around 16%. The high survival rate associate with low percentage of root formation suggests that the cuttings may need longer time in greenhouse in order to stimulate root formation.
  • Acesse o texto completo (Português)

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2015年1月18日日曜日

今冬の最低気温

 拙宅の庭の1月18日朝の様子です。2時30分と7時30分に零下3.5℃を確認した。最低気温は4時頃、零下4℃程度と推測される。測定した氷の厚さは2時30分に1mm、7時30分に3.5mm、溶ける前は4㎜程度と推測される。今冬の最低気温です。
 
 上の写真の氷は右下の手水鉢のもの

2015年1月9日金曜日

2014年12月18日木曜日

Tabebuia avellanadae の苗が発芽

 11月14日にビニールハウス内に植え付けたクリチーバからのイペーの苗5本のうち、T.avellanadaeが発芽開始しました。他の苗もすべて生きていますが、今のところ発芽の気配はありません。
 外気温は零下2℃を経験していますが、ハウス内は最低でも推定4℃は確保しています。昼間は太陽が照ると35℃まで温度を上げます。自然との壮絶な戦いです。
  初夏に花が咲くアノンロッショで樹高は4mどまりの珍種とのこと。
  
T.avellanadae の発芽
ブラジルで発芽した頂芽が枯れて、左右の二本の新芽とも順調


 
植え付け時の頂芽の様子(上の写真と撮影角度が違う)


 

2014年12月11日木曜日

クリチーバの小型イペーRua Teffeの種子到着

  池田さんからの送付です。2014年11月5日、クリチーバ市のBom retiro Rua Teffe (標高922m)で採種、12月6日前田受取り、7日トレーに播種、ビニールハウスで管理。池田さんのご希望で有隅先生と小出さんに種子発送。


 
採種した親木
 
 
採種場所:クリチーバ市 Bom retiro Rua Teffe  標高922m
 
 


2014年11月30日日曜日

みだれ髪

 「みだれ髪」のパソコンカラオケです。
 2014年9月8日の深夜の練習中の録音です。11月28日、これ以上は無理と考えて­完成としました。数ヶ月、音程を4上げて(実質的には4下げて)練習したのですが、結局原曲の音程に戻しました。伴奏と画像は、いつもの keima437様 にお世話になりました。感­謝申し上げます。

               素人が歌えば自分は楽しく、聴く人は苦しい。
               プロが歌えば自分は苦しく、聴く人は楽しい。

  カラオケバーのママは、客のヘタな歌を聞かされる苦痛の代償として料金をもらいます。同席する客は聞かされるヘタな歌の仕返しに自分が唄います。私は自分一人でパソコンに向かって唄い、自分で聞きます。






 



2014年11月17日月曜日

池田イペーの苗の育成管理

 2014年11月13日夜に池田さんからから届いたイペーの苗を1.5坪の特設ビニールハウスで管理しています。定植した11月14日から4日間はクリチーバ市の気温にピッタリ合わせて10℃(夜)~20℃(昼)で管理しました。
 5日目からは、昼の温度を10日間くらいかけて徐々に上げて30~35℃、夜は10℃に管理する予定です。昼の温度管理は日照の度合いに合わせてハウスのビニールの開閉操作で行いますが、夜の温度は外気温度の影響を避けられません。保温に努めるだけですが、当面は10℃前後に保てると思います。ピンチになれば鉄道レールのポイント切り替え部凍結防止用のランプが出動します。
 特設ハウスの構造は1.5坪、高さ1.5mで、厚手の透明ビニール、5㎜目のブルーの寒冷紗、夜はこれに厚手のシルバーシートをかけます。地面は表面に撒いたモミガラ5cmの上を黒ビニールでカバーして、夜間は個々の苗に4リッターのウィスキー用ペットボトルを被せます(数ヶ月かかって私が飲んだボトル5本)。
 従って、夜間は苗木の上部(幹の部分)が4層、根元は6層で保護されることになります。気温が下がったために苗が活着しなかったと言うことはまずないと思います。

    管理状況の動画です(11月18日撮影):苗達にブラジル国歌を聞かせました。
 

  イペー苗の輸送日程
      11月8日梱包
       9日クリチーバ市発
       12日大阪発
       13日21時霧島市着
       14日定植

 ハウス設計施工:前田農園
 工期:2日間
 総工費:5.1万円
       総工費の内訳(円)
    ビニールシート :15,000
    シルバーシート :10,000
    建屋材料     :10,000
    防虫ネット    :5,000
    黒ビニール他  :1,000
    設計・労務費  :10,000
    合計       :51,000     

   植えた苗:
①Tabebuia avellanadae  ややアナン気味、親木の樹形良
②同上
③Handroanthus (albus か chrysotricha のいずれか) 鎌倉の小出さんにも1本送付
④同上
⑤Ipe roxo anao

  上記の苗達の写真(11月18日午後撮影):写真は全てクリックで拡大可
 
 ②
 
③
 
④ 

 ⑤ 

 

発送前
 
 

届いた苗(植物検疫を受けた)
 
 
植付け直後のメモ
 
 
  
 
 
 
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2014年10月29日水曜日

前田農園のイペー達の近況

 2014年10月29日の様子です。写真は全てクリックで拡大可  

畑の一部:全面積1,000㎡、全長70m

上の写真の一部


   
   手前1本はタベブイア・アルバ、奥は風車小屋ロッショ(樹高3m)
 
 
イペー・アマレーロ(樹高3.0~3.5m)
               


     左はタベブイア・アルバ(大、中、小3本)、中央はイペー・アマレーロ、右はジャカランダ
 
 
     イペー・アマレール・今春ポットからここへ移植


      
 今春、すぐ近所に前田が移植したイペー・アマレーロ(樹高3m)、快調、花蕾をつけた。
 
 
 
 庭のイペーの種子が自然生育している。木から10m前後離れた場所。2013年の種子。
取り除くのに苦労する。玄関の上り口。


梅の木盆栽の鉢
 
 
鉢植えの梅の木盆栽に寄生、桜島の火山灰に着床
 
 
 
 
 
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