自己紹介

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霧島市, 鹿児島県, Japan
造園施工管理技士、土木施工管理技士、公害防止管理者(大気、水質各1種、 騒音、振動)

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2018年3月29日木曜日

イペー カサドールに着蕾

 カサドール市産のタベブイアアルバに着蕾していることを今日確認しました。2016年1月11日の播種で、親木は樹齢50年で樹高6mの小型の部類とのことです。2016年1月25日の零下9.1℃を経験していませんが、この低温に無傷で耐えた「池前アルバ」を凌ぐ耐寒性を期待しています。樹高2.5mと85cmの2本が成長していますが、樹高2.5mに着蕾しました。播種からわずか2年3ヶ月で開花しそうで、着蕾が「池前アルバ」より1年早いです。樹高85㎝も樹形が小型なので注目しています。
 カサドール市のイペーは、私のライフワークになったイペーの日本全国展開の可能性を示唆してくれた樹種です。最下部にサンタカタリーナ州の主要都市の最低気温の記録を示します。今回着蕾したカサドール産のイペーの親木は零下14℃に耐えたものかもわかりません
   イペーは学術的に整理されているだけでも約100種類あり、自然交配種などを含めると数えきれないほどあるでしょう。これらの中でまずは耐寒性が最強の種類を確認すべく、現在までに80種類を播種して畑で試験栽培をしました。幸いにも2016年1月25日に零下9.1℃に遭遇して「池前アルバ」を確認しましたが、これ以上の樹種を探求しています。最終的には選抜した優良樹種の交配で、日本全国に展開できる樹種を作出するつもりです。






追記: 4月21日の開花の様子を追記します。

2018年3月25日日曜日

イペー「池前アルバ」の商標登録取得

  2018年3月16日付で、イペー「池前アルバ」の商標登録を取得しました。いつものとおり、申請手続きは経費節減のために登録事務所を使わず、自分でやりました。費用は申請手数料の12,000円と10年分の商標登録料28,200円及び申請書類の電子化手数料、郵便代など雑費1万円で、約5万円で済みました。登録査定通知と申請内容は下記のとおりです。

 商標登録査定通知書と登録出願書類
画像をクリックすると鮮明化します。






2018年3月22日木曜日

エリコイデスとルゴーサムが発芽:Rhododendron ericoides & Rhododendron rugosum 

  2月21日に播種したロードデンドロン エリコイデスとロードデンドロン ルゴーサムが発芽しました。双葉が開いて2mmくらいです。高山植物ですから夏場は耐暑対策が必要です。
  種子を採取したキナバル山の様子と種子並びに播種の様子は下記:
     http://kirishiman.blogspot.jp/2018/02/blog-post_21.html

エリコイデス:Rhododendron ericoides

ルゴーサム:Rhododendron rugosum 

画像をクリックすると少しだけ拡大します。


2018年3月21日水曜日

西宮市にイペーを発送

 西宮市はブラジルのロンドリーナ市と友好都市契約を締結しており、西宮市としてイペーを植樹することになり苗を3本本日発送しました。樹種は耐寒性抜群で花もきれいな「池前アルバ」で、樹高1.5mの立派な苗です。3月26日に西宮市の施設であるリゾ鳴尾浜フラワーガーデンで市主催の植樹祭が行われる予定です。大変光栄なことに植樹祭への出席を打診されましたが、ご遠慮申し上げました。
   昨年は両市の友好都市契約締結40周年の各種記念行事が両国で盛大に行われました。



         植栽予定地

植栽予定場所に杭を打つなど、本腰が入っています。

後日追記:
  西宮市にイペーを植樹するためにお骨折りを頂きました杉井さんから、植樹祭の報告がありましたので追記致します。

差出人: 杉井 皓一
送信日時: 2018年3月26日 19:12
宛先: 前田久紀
件名: イペー植樹式


 
前田さん

西宮市・ロンドリーナ市友好都市提携40周年記念植樹式に
出席して来ました。今日は快晴でぽかぽかと暖かく、絶好
の植樹日でした。
お送り戴いた3本は24日に植えたそうで、式典用に金色の
スコップで土を被せるだけになっていました。頂点に新芽が
出ているのでこの陽気では直ぐに葉が出ると思われます。
本来西宮市長が参列されるところ、暴言事件で辞任して市長
不在なので副市長の掛田紀夫氏と市議会議長の田中正剛氏他
土木局長、事務局長など総勢10名出席されていました。
植樹式の前後に市長とも話す機会があったので、ロンドリーナ
市のあるパラナ州の州都クリチーバ市の親木の種子を前田農園
で播種して育成した耐寒性抜群のもので来春には開花見込みと
伝え、池前アルバの商標登録が出来たことも話しました。
1本目は副市長と西宮市・ロンドリーナ市友好の会会長他が植樹
2本目は市議会議長と多田日伯協会副理事長他が植樹
3本目は土木局長と杉井他が植樹
案内板のポル語訳は市役所で手配したものです。また写真は
神戸市海外移住センター前のイペーです。写真を入れるなら
クリチーバの親木の写真を入れたかったですが。
リゾ鳴尾浜の建物は大きな体育館の様で、室内温水プールの
側には鉢植えの観葉植物が置いてあるので、ジャカランダや
イペーロッショなども鉢植えにして館内に置けば育つのでは
ないかと思います。
写真は事務局の専門カメラマンが撮っているのでもっと綺麗な
写真を後日送ってくれるでしょうが、取敢えずは私のカメラ
で撮った写真を添付します。
杉井


    更に追記:
  5月4日、杉井さんから写真が届きました。発芽の様子です。

 
 
   

 
 
 
 


2018年3月20日火曜日

タベブイアアルバ サンジョアキン2に着蕾

 他にも数本タベブイアアルバで着蕾しているものがありますが、特別に蕾のふくらみが早いものが1本あります。樹種は2015年2月に播種したサンジョアキン2(樹高3m)で初着蕾です。葉柄が少し残っています。
   写真の両端に着蕾が確認できるものがあり、特に右端の木は緑の葉が残っています。これらはクリチーバ市からのルアテッフェ・ボンレチーロ(2014年12月播種)です。これも初着蕾です。中にはすでに胴吹きを始めた木もあります。アルバ以外では特段に耐寒性が強く有望です。
   昨冬の最低気温は零下5℃程度で、耐寒試験になりませんでした。ご参考までに、2016年1月25日の零下9.1℃による寒害調査結果を添付します。この時点までに試験栽培した約60種類の中で生き残っている19種類の調査結果です。その後の各種イペーの挙動はこの調査結果と完全な整合性があります。表中の11番がルアテッフェです。




2018年3月18日日曜日

寒傷みしたイペーを廃棄

 昨冬の最低気温は零下5℃程度でしたが、根元まで枯れ下がったイペーが出ました。根は生きていますので早く引き抜かないと抜けなくなります。
 私のメモでは「アルバ  IT170102 イタイオポリス零下10℃に耐える」でしたが、アルバではありませんでした。2017年1月2日に播種したものが約2mに伸びて、半数くらいが着蕾していました。
 テコを使っても一人では抜けず、友人に手伝ってもらい、半日かけて樹高2mもの70本を引き抜きました。大変期待していた品種でしたので沢山植えていました。
  引き抜いた後に、根が残るとそれから発芽して次に植えた植物の邪魔をします。スコップで掘り上げると根が残り発芽するので、引き抜き法がベターです。
クリックで画像は拡大します

2018年3月17日土曜日

アマミセイシカの鉢替え

 2018年3月17日に アマミセイシカ231本の鉢替えを完了しました。4日間かかりました。
   2012年1月に播種して発芽したものの中から約2,000本を12個のトレーに移植し、その中の1,100本をビニールポットに移植しましたが2015年に350本になり、今回の移植で231本になり、発芽したものの10分の1以下になりました。
  ①植え替えたポット:
       3号ポット(90mm)から、4.5号ポット(135mm)に移植
  ②植替え用土:
       さつま土(小粒、ボラの一種)70%、赤玉(小粒)30%

2015年時点の生育記録は下記です:
    http://kirishiman.blogspot.jp/2015/04/blog-post_17.html

環境省レッドデータブックより抜粋:
     目録No:3374 上位分類群:合弁花類 科名:ツツジ 和名:アマミセイシカ 
    学名:Rhododendron amamience  指定都道府県数:1 環境省絶滅危惧ⅠA類 
                                                                                                                   
                                                                                                     写真はクリックで拡大

動画です:

2018年3月15日木曜日

ツルニンジンの発芽形態

 昨秋、ツルニンジンの種子を日本各地から入手して播種した。春になり発芽開始したが発芽形態に驚いた。鹿児島県産、広島県産、群馬県産は下胚軸伸長型であるが、栃木県産だけが上胚軸伸長型である。なぜ、このようなことになっているのか知りたい。
 種子の大きさにも違いがある。栃木県産だけが大きい。写真に写っている籾殻の大きさと胚の大きさを比べると両方の種子の大きさがわかる。
 じつはイペーにも樹種によってこの二種類の発芽形態がある。
 鹿児島県ではツルニンジンは準絶滅危惧種に指定されており、播種して増殖に努める。東京都では絶滅危惧種Ⅰ類に指定されているが、これら二都県以外は指定されていない。

①下胚軸伸長型(写真は鹿児島県産)



②上胚軸伸長型(写真は栃木県産)



③ツルニンジンは肺癌の特効薬との話があります。 栃木県から購入しました。

2018年3月2日金曜日

イペーの落葉二態

 3月2日のイペーの落葉の様子です。100本以上あるタベブイアアルバは全てほぼ完全に落葉しました。いかにも落葉樹になりたがっているように見えます。一部着蕾しています。
 一方、へプタフィラ(風車小屋ロッショ)は落葉せず頑張っています。昨年から開花が始まり、今年も多数着蕾しています。今冬の最低気温は零下5℃程度で、これら2種類は全く寒傷みがなく蕾は全て開花すると思います。これらのアルバと風車小屋ロッショ以外は寒傷みが出て、ひどいものは100本くらい廃棄するものもあります。零下5℃程度で枯れ下がるようでは全国展開どころではありません。2m近くになった廃棄対象を100本引き抜くのは考えただけで気が重くなります。自分の力がなくなったのです。
  現在までに79種類のイペーを播種して平均20本、合計約1,600本を地植えして耐寒試験をしてきました。使い道がありそうで残っているのは20種類弱です。
 そろそろ77歳の老体にこたえる作業になってきましたが、今後は選抜した優秀品種の交配など、少数精鋭作業に入りますので何とか頑張りたいです。

1. タベブイアアルバ
     その① サンジョアキン等(葉柄はまだ残っているがそのうちに落る、常緑樹とは言えない。日本では地域によって落葉したりしなかったりする植物を半落葉樹又は半常緑樹と呼ぶ。少なくともそのように呼んでよさそうだ)

      その② クリチーバ等(葉柄はまだ残っているがそのうちに落る、常緑樹とは言えない)

2. ヘプタフィラ
     風車小屋ロッショ(葉の色は緑で頑張っている、これなら常緑樹と言える)

写真はクリックで拡大