2010年8月28日土曜日

温暖地で育てるミヤマキリシマ

 九州南部の海抜ほぼ10mの畑でミヤマキリシマを育てています。2004年4月2日にトレーに播種して2年後に畑に移植しました。今年で播種から7年目で、170本程度あります。
 当地方では、ミヤマキリシマは暖かい低地では育たないとか、育っても葉が大きくなったり、枝が徒長したりで盆栽には不向きだとかの話がありますが、今のところそのような兆候はみられません。希少種でもあるため増殖育成に挑戦しています。最大の敵は雑草とモグラです。ボツボツ「 人」も心配になってきました。
 急に、来年の春のある大きなイベントで展示することになり、代表選手を4本選んで時期はずれの針金かけなど、鉢上げの準備を始めました。4本とも似た樹形で、樹高は20~30cm、横幅は60cm前後のミヤマキリシマ独特の横這いです。

参考① ミヤマキリシマ(深山霧島 Rhododendron kiusianum)命名異聞
           ━ 坂本龍馬と牧野富太郎博士 ━
 植物学者牧野富太郎博士が新婚旅行で霧島方面を旅行して発見し、1909年に「ミヤマキリシマ」と命名した。2009年は命名100年にあたり、 各種記念行事が行われた。牧野博士のご結婚は1888年であり、この年にミヤマキリシマを初めて見たことになる。坂本龍馬がその22年前の1866年3月29日に新婚旅行で高千穂登山をしており、姉、乙女に送った手紙に「きり島つゝしが一面にはへて實つくり立し如くきれいなり」と書いている。 牧野博士は龍馬の情報でミヤマキリシマの存在を知り、興味を持たれたのかも知れない。二人とも高知県出身である。(「實つくり立し如くきれい」とは、「本当につくりあげたようにきれい」すなわち、「庭園か盆栽のようにきれい」という意味でしょう)                               以上前田説  
  
参考②4本の代表選手グループの 2006年4月の移植直後の状態:ここをクリックして「畑の写真」の左端をご覧ください(拡大可)。
 畝全体で代表選手の同級生を約170本育てています。

  

















代表選手1号:
 樹形は豪快で花つき(蕾)はまずまず。(60×40×30cm)
通常、今の季節は針がねかけはしない。 (モノサシは2本とも30cm)
(クリックで写真が鮮明に拡大します・2段階まで)   

















             代表選手2号(63×40×18cm)


















< 代表選手3号 (58×37×15cm)
 
















代表選手4号
 樹形と葉性はいいが、花つきがやや少ない。
 (50×30×17cm)
 

















補欠
 入替え用も含めて上記の4本を準備したが、万一に備えて補欠を準備した。やや小ぶりだが、花つき、樹形がよい。
 (45×28×18cm)  

















鉢上げ用の鉢の選定:
これより一回り大きなものがいいかな。(この鉢の寸法:26.5×16.5cm、代表選手3号にセット)
 




























2010年8月22日日曜日

イペーが10日間で40cm伸びた!

 イペー達は猛烈な速度で成長しています。前回の報告から丁度10日経過しましたが、この間に約40cmも伸びました。 驚くばかりです。 前回報告の写真と比べて見てください(支柱を基準に)。

近藤イペーアマレーロ。10日間で約40cm伸びて、播種後14ヶ月で2mを超えました。
 














 
和田イペー達の畝です。 昨年の12月14日にトレーに播種して電気毛布などで保温して育てたのが夢のようです。
 

















和田イペーアマレーロ。播種後8ヶ月で約1.5mになりました。 
    

 
















和田イペーロッショ。播種後8ヶ月で約1mになりました。どうやら、樹種は花がボンボリ状できれいで寒さに比較的強い T.heptaphyllaのようです。
  
 
















  生育環境によって、イペーの成長速度は大きく異なります。
  
 和田さんから同じく種子を送付された東京の海野様宅のイペー達です。今年4~5月にかけて播種したもので、上記の前田宅のものと比べて生育期間が大分異なります。極めて順調な成長だと思います。
 左側の4鉢がアマレーロ、他がロッショです。(「私達の40年」より転載)






ジャカランダ・アクティフォーリア・カハマルカの最も大きなもの。播種後3.5ヶ月で約25cmになりました。
  
 

2010年8月12日木曜日

オオゴチョウ、パラナ松、イペーなどの生育状況

 幼苗たちの成育状況です。和田さんから種子を送って頂いたパラナ松とオオゴチョウも、ほぼ全部発芽しました。(写真は2段階のクリックで拡大します)



 
 パラナ松の間にオオゴチョウを播種しました。ほぼ全部発芽しました。オオゴチョウは急に日に当てたため、葉先が痛んでいます。















  
 第1弾のパラナ松6本です。
畑に3本ありますが、鉢のほうが好調です。

















 和田さんに「カシア」だと言われて頂いたものですが、違います。何でしょうか。鉢に15本程度育っています(混みすぎ)。

















 近藤イペーです。播種後14ヶ月で1.6mくらいになりました。伊豆大島の富士見観音に送った4本の同級生です。
























 和田イペーアマレーロ。播種後8ヶ月で、約1.1mまで伸びてロッショを追い抜きました。 
 うしろは、トルコから種子を持ち帰った「糸杉」です。安住の地を探しています。


2010年8月7日土曜日

超小型イペーロッショ

 有隅健一先生が育成された超小型のイペー・ロッショです。播種から7.5ヶ月、止め葉まで8節、樹高13.5cmです。葉がありながら開花することも大きな特徴です。(「私たちの40年」より転載)


  世の中には驚くことがいっぱいありますが、これもそのひとつです。

  有隅先生は、アルゼンチンにおけるご研究中に、この木の交配親となったイペーロッショの種子をブラジルの平中信行様から入手されました。平中様が苦労して選抜されたこの種子はブラジルに広く分布する Tabebuia impetiginosa に間違いない、よって 平中系は寒さに弱いので秋咲きを狙うべきだと思っていると言っておられます。

 Ipê-roxa anão(小さいイペの木); T. Avellanedae, variedade ; paulensis (bignoniacea)のようです。