当地方では、ミヤマキリシマは暖かい低地では育たないとか、育っても葉が大きくなったり、枝が徒長したりで盆栽には不向きだとかの話がありますが、今のところそのような兆候はみられません。希少種でもあるため増殖育成に挑戦しています。最大の敵は雑草とモグラです。ボツボツ「 人」も心配になってきました。
急に、来年の春のある大きなイベントで展示することになり、代表選手を4本選んで時期はずれの針金かけなど、鉢上げの準備を始めました。4本とも似た樹形で、樹高は20~30cm、横幅は60cm前後のミヤマキリシマ独特の横這いです。
参考① ミヤマキリシマ(深山霧島 Rhododendron kiusianum)命名異聞
━ 坂本龍馬と牧野富太郎博士 ━
植物学者牧野富太郎博士が新婚旅行で霧島方面を旅行して発見し、1909年に「ミヤマキリシマ」と命名した。2009年は命名100年にあたり、 各種記念行事が行われた。牧野博士のご結婚は1888年であり、この年にミヤマキリシマを初めて見たことになる。坂本龍馬がその22年前の1866年3月29日に新婚旅行で高千穂登山をしており、姉、乙女に送った手紙に「きり島つゝしが一面にはへて實つくり立し如くきれいなり」と書いている。 牧野博士は龍馬の情報でミヤマキリシマの存在を知り、興味を持たれたのかも知れない。二人とも高知県出身である。(「實つくり立し如くきれい」とは、「本当につくりあげたようにきれい」すなわち、「庭園か盆栽のようにきれい」という意味でしょう) 以上前田説
参考②4本の代表選手グループの 2006年4月の移植直後の状態:ここをクリックして「畑の写真」の左端をご覧ください(拡大可)。
畝全体で代表選手の同級生を約170本育てています。
代表選手1号:
樹形は豪快で花つき(蕾)はまずまず。(60×40×30cm)
通常、今の季節は針がねかけはしない。 (モノサシは2本とも30cm)
(クリックで写真が鮮明に拡大します・2段階まで)
代表選手2号(63×40×18cm)
< 代表選手3号 (58×37×15cm)
代表選手4号
樹形と葉性はいいが、花つきがやや少ない。
(50×30×17cm)
補欠
入替え用も含めて上記の4本を準備したが、万一に備えて補欠を準備した。やや小ぶりだが、花つき、樹形がよい。
(45×28×18cm)
鉢上げ用の鉢の選定:
これより一回り大きなものがいいかな。(この鉢の寸法:26.5×16.5cm、代表選手3号にセット)
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